真栄田のハマクマノミが成長しています

こんにちは!飯沼です。

今日は久しぶりに東風になって真栄田岬がオープンしたので調査に行ってきました。

 

まずは深場の様子をサラッと見てきたのですが、

最初に見つけたのがこのオニハゼ側の一種-4として図鑑に紹介されているハゼです。

図鑑とは背鰭の形がちょっと違うのですが、破れてしまったのかなぁ?と思います。

 

その他には、ヤノダテハゼ、ヤシャハゼ、ヒレナガネジリンボウなどが見られました。

 

その後ツバメの根に戻ってきたのですが、

以前から見ていたハマクマノミがちょっと成長しているようでした。

以前の写真と見比べて、背鰭と尾鰭に入っていた白線が消えていますね。

 

その後エントリー口に戻っていくと、テーブルサンゴの下にシロレイシガイダマシがたくさん集まっていました。

ちょっと判り辛い写真になってしまいましたが、一か所に10個以上もこのレイシガイが集まっていました。

このレイシガイはサンゴのポリプを食べてしまう、珊瑚礁にとっては害悪な生き物なのです。

この夏の高水温で真栄田岬の2/3以上の珊瑚が死滅してしまったのですが、その生き残った珊瑚にレイシガイが集中してきているようでした。

このまま生き残った珊瑚に集中してレイシガイが集まってくると、生き残った珊瑚もこいつらが食い尽くしてしまうのかもしれません…

更にこうして密集していると、レイシガイが繁殖活動をしてしまい、今これだけ集まっているレイシガイにさらに新しい個体が増えて、サンゴへのダメージが今年さらに増加してしまうかもしれません。

昨年減ってしまった珊瑚に対して、増えすぎてしまったレイシガイが起こす食害によって、サンゴの死滅が今後もさらに進んでしまうのではないでしょうか?

 

最後に安全停止中に見つけたのが、カンザシヤドカリです。

このヤドカリもサンゴがあってこそ生きている生き物だと思いますが、

今年一年の珊瑚の生存具合によっては姿を消してしまうのでしょうか?

 

昨年の珊瑚の大絶滅はまだ終わってないのかもしれません。

今後も気を付けて見ていきたいと思います。